2023年6月24,25日開催
原始感覚を呼び覚まし いのちの在処(ありか)を知る
竹倉史人 プロフィール
人類学者。独立研究者として執筆、講演、メディア出演、大学講師などの活動を行っている。
専門は人類の精神史(インテレクチュアル・ヒストリー)。古今東西の宗教や神話の分析を通して、旧石器時代から現在にいたるまでのホモ・サピエンスの認知の歴史的変遷を研究している。
2021年に発表した『土偶を読む—130年間解かれなかった縄文神話の謎』(晶文社)にて第43回サントリー学芸賞および第24回みうらじゅん賞を受賞。土偶の新説はメディアにも大きく取り上げられ、岡田准一、いとうせいこう、中島岳志、養老孟司、落合陽一(敬称略)などとも対談を行う。
その他の著書に『土偶を読む図鑑』(2022, 小学館)、『輪廻転生』(2015, 講談社)など。
東京大学文学部卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程満期中退。
6月24日(土)ワークショップ
「躍動する世界と私に出会い直すために〜新しい生命感覚を獲得するための認知フレームの体験〜」
われわれ人間は、大人になっていくにつれて、社会が提供する既存の「認知フレーム」をインストールして世界を経験するようになっていきます。
これにより、世界は「体験するもの」から「認識するもの」へと変化していき、いつのまにか私たちの心は「生々しい世界」や「生々しい自分」といった感覚を失っていきます。
人類学の知見を盛り込んだこのワークショップでは、われわれがひとつの「生命体」としてこの「惑星」で活動していることの喜びや驚きの感情を取り戻し、宇宙的な生命感覚を獲得して「新たな自己」と出会い直すことを目標とします。
6月25日(日)レクチャー
「世界はなぜワンダーランドなのか〜人類史を学び未来を創造する〜」
人間は今なぜここに存在し、何のために活動しているのか――。
われわれはそんな基本的なことすら知らないまま、何となくこの地球上で暮らしています。
そこで今回は、およそ二百万年前と言われる人類の誕生から現在に至るまでの「人類史」の概説を学び、ホモ・サピエンスという生物の特性に注目することで、われわれが今後どのような地球社会を創造していくべきなのかについて考えてみたいと思います。
コンセプトは「壮大」ですが、こうした宇宙的なスケールで自分自身の存在を捉え直すことで、地に足のついた、人生の指針が得られるようになるはずです。